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過去携帯サイトのリクエスト

拍手ありがとうございますv

過去の携帯サイトでリクエストいただいた
小話を、またこちらに展示します。

少し編集して(エロ部分カット)あります。
タイトルはありません。
続きよりどうぞ




******************************

日向ヒナタは名門日向の宗家出身。
階級が下にみられがちな忍びでありながら、
名門の頭領の娘である彼女は別格であった。
つまり、上流階級並みに躾けられ箱入り娘として
大事に育てられてきたのだ。悪い虫がつく隙も与えられずに。
その上、何かと色の任務の多いくのいちでありながら、
そこでも別格で、一切性的な任務を与えられる事もなかった。
名家の名と厳格な父に守られて、まっさらな状態で
十七歳を迎えることが出来たヒナタは、忍びとしても、
何かと早熟な性に翻弄されがちな少女の中でも、
実に希有な存在であった。

そうして、守られてきた彼女の純潔であったが、
それはある日突然ひとりの男によって奪われてしまう。

貴重な血継限界を持つゆえに、やはり彼女と同じ位保護され、
固く育てられてきた従兄、日向ネジによって。
その堅物であるはずの古風な男に突然街角で襲われて。
彼女は彼の女にされてしまったのだった。


そうして、気がつけば。
日向の男はみなそうなのか。
厳格な父同様、頭の固いネジはヒナタの純潔を奪った
翌日には求婚という形で責任を明確にした。
そして彼は、戸惑うヒナタを強引に言いくるめて
結婚にこぎつけてしまった。
恋愛期間などない、一方的な結婚であった。

なので…純粋培養のヒナタは、恋愛の楽しさ、
色んな異性とのお付き合いなどとは無縁のままに、
人妻になっていた。

初恋は淡い憧れで…告白する事も出来ずに
片思いで終わっていた。
それで、長年自分を捕らえ続けてきた思いから
卒業するためにも、これからは他の人にも目を
向けてみようかなと思った矢先に
ネジがヒナタを手篭めにしてしまい。
おかげで本当に世間一般の恋愛経験などを
重ねる事もできずに現在にいたってしまったのだった。

それでも、今ではネジを誰よりも愛してるし
満足しているので、恋愛経験とか恋人気分とか
味わうことがなくても良いと
ヒナタは思っていた。
だが久しぶりに宗家を尋ねた時、その考えは見事に覆された。

「あ、姉上、いらっしゃい。」
「ハ、ハナビ?」

ヒナタより五歳年下の妹は、まだ十二歳。
やはり厳格なヒアシによって厳しく育てられている、
筈だった。
だが、この雰囲気は?
みればハナビは今まで見たことない可愛いワンピースを
身につけて、長い髪も可愛くお団子にしている。
化粧はさすがにしていないが、色つきのリップで形の
良い唇は艶やかに端整な顔立ちを映えさせてた。

「ど、どうしたの?おめかしして…」

気丈で男勝りの妹が少女らしくおしゃれに決めている。
驚きを隠しつつヒナタはハナビに尋ねた。
そうしてハナビの返答に衝撃を受けた。

「デートですよ。これから木の葉シネマへ
映画を観にいくんです。」
「デ、デート?!」

こんな幼い妹が?
だが直後、デートくらい常識でしょう?と
ハナビに切り返されてヒナタは言葉を失った。

常識…ヒナタは一度として異性とデートなんて
したことがなかったのだ。
それは結婚してからもである。
ネジは夫としてヒナタを愛してくれるが、
あらためてデートなどというものはしてくれなかった。

「姉上も、義兄上とたまにはお出かけされたら?」

お二人、若々しさが足りないですよ?と言われて
呆けにとられた。

(わ、若々しさが足りない?)

確かにデートなんていうものをしない自分たちは
若いのに年寄りじみているのかも…
二人連れ立って出かけるのは野草摘みとか
山歩きばかり…
何となく華やかなものには縁がなかった。
衣服も地味な着物ばかりだし…

(こ、これはハナビに負けてられないわ…)

かくて、何とかするためにも。
ヒナタは初めてのデートなるものを
ネジとしようと決意したのであった。

ネジは久々の休日に木の葉広場の噴水前に立っていた。
昨夜ヒナタにお願いされたからだ。

『明日はおめかしして素敵なデートが
したいんですっ!』


いつになく積極的なヒナタのその迫力に、
異論を唱える間も無かった。
まあ、ヒナタの気持ちと言い分も分かるので
逆らう気などなかったけれど。

(昨日宗家に行ったとか言っていたが…
いきなりデートなどとは。ハナビにでも
何か吹き込まれたか?)

あり得る。
ヒナタはシスコンで妹からの影響を丸ごと受けるところがある。
おっとりして奥手な彼女が何か行動をおこす時は影にハナビ、
もしくは彼女の恩師、紅がいたりするのだ。

(単純だからな、ヒナタ様。まあ、そこが可愛いんだが…)

ネジ自身は数回デートの経験があった。
どれも付き合いの浅い女友達であったが。
それでもヒナタ程何もないわけではなかった。
そしてそのどれも取り立てて楽しいとは感じなかったので、
改めて誰かとデートなどをしようとは思わなくなっていた。
それはそのまま固定観念として染み付いて、
唯一愛したヒナタにさえも思い浮かべる事はなかった。

そんな事情で、ヒナタが言い出さなければ
二人は世間一般的な甘いデートなんてしなかったかもしれない。
野草摘みや山歩きは別として。

(わあ…ネジ兄さん、すてき…)

木の葉広場の噴水前に佇むネジの姿を、
少し離れた木の影からこっそり窺いヒナタは溜息をこぼした。

お互いの衣装も全部秘密に。
初々しい気持ちでデートしたいから。
そうお願いして、外で改めて待ち合わせした。
そしてそれは新鮮なときめきをヒナタに与えたという点だけでも成功している。

(本当にすごく素敵…)

うっとり見惚れながらそう思った。
頬が熱くなって、胸がドキドキして苦しい。

ネジはヒナタの要望通り、ヒナタの知らない衣服に身を包み、
かなり身なりを整えてくれていた。
真っ白なチャイナ服。
銀糸の刺繍が見事で上品なものであった。
袖口とスリット部分とズボンは深い青色。
いつも額にある木の葉の額宛の代わりに、
青い布が綺麗に巻かれている。
長い黒髪は縛らずそのままおろされていて、
すらりとした長身のネジを更に映えさせる。
白皙の美貌に磨きがかかったその姿に道行く人が
何度も振り返って頬を染めていた。

(あれが…私の旦那様なんだわ…)


年寄りくさいなんて、とんでもない。
彼は普段の控えめな部分を取り払えば、
誰をも振り向かせる天性の美しさを備え持っていた。
綺麗で気高い雰囲気。
ヒナタの胸の鼓動が高鳴る。
ずっとこのまま見ていたい、
こんな気持ちは初恋の彼以来。
憧れのような甘酸っぱい感情に眩暈がした。

「…ヒナタ様、何をしている?」

ぼーっと見惚れることに夢中になっていた
ヒナタの背後に、その見惚れていた相手が立っていた。

「えっ?!」

慌てて振り向くとネジが呆れたように目を細めた。

「いつまで経ってもこの木の影から動かないから、
こっちから来てやったぞ。」
「え?で、でも、そうしたらあれは…?」

ヒナタが指差す先にはまだネジが噴水前に立っている。

「…分身だ。さっき変わり身に置いてきた。
気付かなかったのか?」
「う、うん…」

かぁっ、と羞恥に頬が熱くなった。
いくら忍びを引退したとはいえ、白眼をもつ身でありながら
気付かなかったとは…。
浮かれすぎていたんだわ、とヒナタは
自分が情けなくなってしまった。
だがネジは、フンと鼻を鳴らして付け加えるように言う。

「気付かなくて当然だ。俺を誰だと思っている?
あのヒアシ様でさえ俺の術を看破するのは困難になっているのだからな。」

それを言えば日向一族全てがである。
あの日ヒナタを手篭めに出来たのもネジの結界術のおかげだ。
あれで彼女を警護していた一族の手錬れは彼にまかれてしまった。
それ程の実力者なのである。
だから中忍クラスのヒナタでは太刀打ち出来なくて当然であった。

「すぐ落ち込むのはあなたの悪いくせだ。それより、
俺に見惚れていたな?少しは気に入ってくれたのかな?ヒナタ様。」

にっこりと微笑んで、ネジはヒナタの顔を覗きこんだ。
その表情にドキッと鼓動が高鳴る。
慌てて目をそらしてヒナタはコクコクと真っ赤になって何度も頷いた。

「きっ…気に入りました…っ」
「そうか。」

期待以上の反応にネジは満足げに頷いた。

それから二人は木の葉デパートへと向かった。
木の葉一のお洒落なショッピングモールがあるので、
素敵に決めたいヒナタはまずそこでウィンドウショッピングなどして
過ごしたいと思ったのだ。

磨き上げられたガラス越しに陳列された可愛い小物、
ビーズアクセや可愛い指輪。思わず抱き締めたくなるような
ホワホワしたクッション、真っ白い猫のキャラクターグッズ。
若い少女向けの店舗前でヒナタは目をキラキラさせて
ネジの袖を引っ張った。

「ね…?ネジ兄さん、あれ、すごく可愛いでしょ?
ハナビも持ってるんだよ?は、流行なんだって…いいなぁ…」

「ふうん。」

また妹に影響されている。ヒナタの方が大人なんだから、
逆に影響与えるくらいの気概が欲しいものだが。
しかもネジの目に映るキャラクターグッズは幼稚な印象であった。

(こんなののどこがいいんだか…)

しかし、強気なハナビと違い、自我を押し通せなかっただろうヒナタは
多分、少女時代をヒアシの厳しい教育方針で地味に過ごしてしまったに
違いない。だからこそ、今になってその反動がきているのかもしれない。
手に入れられなかった少女の夢とか…

「買ってやろうか?」
「え?」
「あれ、全部買ってやる。」
「で、でもっ!」
「欲しいんだろう?俺の稼ぎならこの店三軒分は軽く買い占められる。
だから財布は気にしないでいい。」
「で、でも…そんなに家に置けないもの、あの、少しでいいの…」
「そうなのか?」
「う、うん!あ、ありがとう…じゃあ、これを二つお願いしてもいい?」

きゅっと抱き締めた白猫キャラクターの抱き枕。

「ハ、ハナビとお揃いで…あの子へもお土産に…いいでしょう?」

かぁ、と頬を染めてはにかむヒナタをネジは愛しそうに見詰め微笑む。
内心、又妹か、と嫉妬したが表情には一切出さなかった。

抱き枕は荷物になるので、一時デパートの保管庫に預ける。
それから、ヒナタへ宝石など買ってやろうと貴金属店に向かったが、
さっきほどの反応がなく彼女は無関心だった。

「ヒナタは宝石嫌いなのか?」

大概の女性は光物が好きなはずなのに。
軽い気持ちでデートしたかつての相手達は
皆一様にネジからの贈り物として宝石をねだったものだが。

「う、ううん…特にそういう訳じゃないけど…」

キラキラと光りを放つショーケースの貴金属類に、
ヒナタは目を瞬かせながらも余り乗り気ではなかった。

「珍しいな。女性は宝石に目がないと思っていた。」
「違うの…」
「?」
「こんな綺麗なものを、身につける事が申し訳ない気がするの…」

又だ!
心の中でネジは舌打ちしてしまった。
どうして彼女は自分に自信を抱けないのだろう?
宝石を身につけるのが申し訳ないだって?
ネジから言わせれば宝石の方がヒナタにひれ伏さねば
ならない位だ。

「ヒナタ様、俺に言わせれば、ここにある全ての宝石なんて
あなたの美しさに比べれば、唯の石っころだ。
だがそんな石っころでもあなたを飾る手助けにはなる。
しかも値の張る石っころは、俺に満足感も与えてくれる。
最愛の女に高価な贈り物をしたという満足感をだ。」

「ネ、ネジ兄さん…」

「…人並みに、俺をそんな馬鹿な男にしてくれても
いいんじゃないか?」

うるうると瞳を潤ませてヒナタがネジを見詰める。
本当に自覚がない。
今こうしている間にも、どんなにネジをそそっているのか。
どんなにネジを虜にしているのか。
ヒナタはまったく分かっていない。

「…初デート記念に、あなたへプレゼントしたいんだ。
どれがいい?」

聞かなくても分かっていた。
ヒナタはさっきから浮かない振りをしていても、
ある一点に目が釘付けになっていたから。

「このエメラルドだな?」

控えめにコクリと頷く。植物好きなヒナタらしい選択。
木の葉隠れの緑の里で育った彼女が愛するのはやはり緑。
エメラルドは高貴な宝石で値も張るし、若い娘の印象も薄い。
だがその美しい翠の輝きは見るものを惹き付ける。

(きっとヒナタ様によく似合う)

彼女の艶やかな黒髪と白い肌に、きっとよく映えるはずだ。
遠い異国の絶世の美女が好んだというこの宝石が。

嬉々として購入するネジへ、店長とおぼしき中年男性が
苦笑しながら言った。

「お客様、石っころはないでしょう?
ですがあの告白には大変感銘いたしました。
愛ですね、愛。」

そういって茶目っ気のある紳士な店長は小さなシルバーチェーンも
おまけにくれた。男ものである。

「こちらは、あなたさまに。」

思わぬ収穫に驚いたが、ネジは口元に笑みを浮かべると、
「失言申し訳なかった。」と軽く礼をする。
それから商品を受け取り、先に店を出ていたヒナタの元へと
歩き出したのだった。

さっそくヒナタの細い首へとエメラルドの首飾りをつけてやる。
プラチナのチェーンは清楚な印象でヒナタの白い肌によく映えた。
さらにエメラルドの高貴な輝きはヒナタの中に秘められた美しさを
引き出した。

「綺麗だ…。」

思わず心のなすがままに声に出していた。



そんなネジの感嘆に満ちた声を耳にした瞬間、
ヒナタの胸がどきんと音を立てた。
うっとりと自分を見つめるネジの紅潮した頬。
端整で厳しい位の張り詰めた雰囲気をまとう彼が、
今は蕩ける様なまなざしをヒナタに注いでいる。

(わ、私、自信を持ってもいいの…?)

きゅん、とヒナタの体の奥深いところが疼いた。
嬉しくて恥ずかしくて、体中がはじけるような高揚感に包まれる。
こんな感覚は初めてだった。
初恋に胸を焦がしたあの頃でさえ感じなかったもの。
それは大好きな相手に女性として認められた誇りが
もたらすものだからかもしれない。



頬を染めて瞳を輝かせるヒナタから甘い香りがする。
ネジの鼻を掠めたその香りは、淡い清潔な印象の香水に
混じって仄かに女の香も混ざっていた。

(感じているのか?)

今日のヒナタの出で立ちは、真っ白なワンピース。
シンプルだがセンスがいい。
甘すぎず、かといって野暮ったくもなく、
清楚で可憐な印象を与える着こなしであった。
そこにエメラルドの首飾り。
華が加味されて控えめに咲いていた花が
一気に咲き誇ったようなイメージになる。
微かな色香さえ漂い始めて…それに、
その花の放つ芳香にネジは抑えていた欲情が
強く刺激されていた。

だが修行僧のようにネジは耐えなければならなかった。
今日はヒナタにとって記念すべき初デート。
思い出に残るようなものにしてやりたい。
同時にそれはネジにとっても当てはまることであった。
今までとは違う、唯一愛した女性であるヒナタとのデート。
もっと楽しみたい。

欲望はあとでいくらでも味わえる。
今は恋人同士になって新鮮なときめきを、
胸躍らせる瞬間を、それら全部を彼女と分かち合いたい。

「ヒナタ様、次は何がしたい?」

優しく微笑んでヒナタの手を取る。
すると満面の笑みを浮かべてヒナタが
ネジへとささやいた。

「美味しいものが食べたいの…」

恋人達に人気のレストランでパスタ料理を愉しんだ。
雰囲気を愉しんだといった方がいいかもしれない。
洋食があまり好きでないネジにとっては。
だが、お洒落な雰囲気と洋食が好きなヒナタは
気に入ったようであった。

いつの間にか手を繋いで歩いていた。
普段のネジだったら考えられないことであった。
だが湧き上がるこの愛しさ。
ネジは人目など忘れてヒナタの白い手を握り締めていた。


ネジが指先を絡めるように手を繋いでくる。
その繋いだ手にヒナタはちらちらと時折視線を泳がせては
真っ赤になって慌てた。
もうお互い知らないところなどない夫婦なのに。
それなのに、手を繋ぐというそれだけでどうしようもなく
胸がドキドキとした。

(こんな…素敵なものなんだ…)

恋愛とか恋人とかキラキラとした憧れのままに
置き去りにしてきたもの。

(こんなにときめくものなんだ…)

手を繋いで街中を二人で歩く、ただそれだけなのに。

(でも…それは…繋いだ手の相手がネジ兄さんだから…)

相手が誰でもいい訳じゃない。
大好きな人と過ごすから素敵なのだ。

(私達…いきなり結婚しちゃったけど…
もっとこんな風にときめく時間を持つべきだったのかも…)

もちろんそんな事、早くヒナタを自分だけのモノにしたいと
焦っていたネジが許すはずなどなかったのだが、
ヒナタはそこまで気付かなかった。
ただ、もっと恋人時代とか過ごしてみたかったなあと、
ぼんやりと思っていた。

夏の夕暮れは大分明るいとはいえ、
次第に鮮やかだった夕焼けも確実に宵闇にのまれ、
日は暮れてゆく。

休日のデートはショッピングと食事、
映画とお茶と…最後に寄った古書店で掘り出し物を見つけて、
締めくくられた。
それから帰途についた。
抱き枕と沢山の書物、手を繋ぎながらそれぞれ分担して
片手に抱えて歩き続けた。
忍びなのだから、走ればすぐに家に着く。
だが二人はゆったりと歩いた。
楽しかった時を惜しむように。
夜空に一番星が出る頃、夏の夜風がふうわりと
二人の髪をゆらした。


*****************
はい、ここまでです^^
続きはエロでしたのでカット
うん、甘いのは、いいですね

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