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温泉にて


「エ、エビとカニが駄目なの・・。」

「じゃ、山にするか。」

新婚旅行はしっとりと大人の雰囲気で山の旅館。
貸切風呂でゆったりと温泉を二人だけで楽しむ。

「ふっ、ヒナタ様と温泉か。」

「・・・・・。////」

照れるヒナタを抱き寄せながらネジは
貸切露天風呂から山の風景を眺める。

「いい所だ。落ち着く。なあ?ヒナタ様。」

「う、うん。」

ヒナタは内心落ち着く所か羞恥で一杯だった。
でもネジが本当にゆったりと湯を楽しんでいる様子に、
取りあえず相槌を打つ。

(お風呂で、へ、変な事は、しないみたい・・・。)

ほっと胸を撫で下ろすヒナタ。
今までが今までだけに心配していたのだが、
流石にネジはそこまでしないようだ。

「安心しろ。お楽しみは夜だ。」

ヒナタの考えている事等ネジには手に取るように
分かるらしくあっさりと言った。

「折角の温泉だ。純粋に楽しまないとな。」

「そ、そうだよねっ。」

恋人の期間がないだけに、結婚した今が
恋人みたいだとヒナタは感じる。

(どうしよう・・。胸がどきどきする・・。)

ネジから肩を抱かれ、裸で湯に浸る・・。
まだ結ばれて日も浅い。慣れていない。

(ああ、だめだなぁ。こうやって流されていくのかなぁ?)

無理矢理手篭めにされて、強引に結婚を迫られ、
ヒナタは抗う事が出来なかった。
自分でも嫌になる気弱な性質・・。

(た、たしかにネジ兄さんの事、す、好きだけど、
それは従兄としてで、恋じゃなかった。
なのにどうして私は流されてしまったんだろう?)

ネジへの戸惑いは日が経つに連れ大きくなってゆく。
はあ、と溜息をつくヒナタにネジは目を細めた。

「ヒナタ様、どうした?」

「え、あ・・あの、どうして私、ネジ兄さんと
結婚したのかなって・・。」

「何だ今更。そんな事決まっている。」

「え?」

「俺が好きだからだろう!!」
頬をうっすらと上気させ、揺るぎ無い自信に
溢れ彼は言い切った。
呆けるヒナタにネジは尚も言い切る。

「芯は強く、強情なあなたが抵抗しなかったんだ。
心の底では俺の事をずっと求めていたという事だ!」
「!!」
「自覚していなくとも、間違いない。だからこそ俺は
あなたを愛し妻に迎えたんだ。相思相愛だからな!」
(そう・・だったの?)

ぽかんとするヒナタにネジは優しく微笑する。

「鈍いあなたも愛してる。」


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過去の携帯サイトの小話です。
楽しんでいただけたら幸いです。
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