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もうひとつの世界のお話し①

漫画にしたいんだけど、時間かかるので
短い小話でネジヒナを



初恋が叶って、大好きなあの人と結ばれて・・・
幸せな家庭を持てたし、本当に幸せな人生だった

でも・・・
私の心の奥底には、いつもネジ兄さんがいて
忘れられない

私の幸せは、ネジ兄さんがいてくれたから・・・
それなのに
若さゆえに恋にのぼせあがり、たいせつなものを
ないがしろにしてしまっていた。

こうして、年老いて、死の床にある今ならば
自分の愚かさが、よくわかる。
私は・・・ネジ兄さんの苦しみを
なんの解決もせずに、ただ自分の幸せに
夢中で、生きてしまった。

本当にごめんなさい ネジ兄さん


************************

「ばあさん、もう、意識朦朧としてるな」
金髪頭に手をやりながら、ボルトが溜息をついた。
「お父さん、おばあちゃん誰に謝ってるの?
さっきから、ごめんなさいばっかり言ってる。」
孫娘が心配そうに、祖母をのぞきこむ。
ボルトの娘にとっての祖母・・・ボルトの母は、
たくさんの管につながれて
もう手の施しようがないため、痛み止めを打たれ
夢うつつの状態で、病院のベッドに横たわっている。
乾いた口からは、ひゅーっという呼吸と、かすかで
ろれつの回らない言葉がもれていた。

ごめんなさい ごめんなさい

それをひたすら繰り返す
孫娘は悪夢でもみているのだろうかと、祖母を心配したが
ボルトは、母の謝罪相手に薄々気づいていた。
その人は、父と母の間に、いつも何かしらの影を落としていた。
父と母は仲が良く愛し合っていたが、それでもどこか相容れない
壁のようなものを感じさせられた。触れてはならないもののような。

(日向ネジ・・・ばあさんの従兄・・・)

母は彼の墓参りを欠かしたことがない。命の恩人だからだと
周囲には聞かされていたが、それだけではない何かを
子どもながらに感じていた。


(続く)


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