スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

ネジ誕小説「狂恋最終章」

拍手ありがとうございます^^

7/3はネジ誕ですね♡
早めにお祝い?の小話など。

拙宅の同人誌「狂恋」シリーズの
ネジヒナでの設定小話です。
なので、原作ネジから、かなり
かけ離れております。
黒ネジOK、黒ヒアシOKな方は
続きから、どうぞv



狂恋最終章

(この戦争が終わったら、伝えよう――愛している、と――)

そう、心に誓っていた。だが、それは叶わない。
ネジは己の肉体を貫いた挿し木が内臓を破壊し、
肉を引き裂き這いずりまわる激痛に死を悟った。
がくりと倒れ込むネジを支えたナルトの背後には
従兄妹のヒナタがいる。

(ヒナタ…)

――伝えられない――

この場では、伝えることはできない
ネジの、額の呪印が消えていった……





日向一族宗家、日向ヒアシは、息をのんだ。


ネジは…日向の始祖をも凌ぐ天忍の才を秘めていた。
ヒアシでさえ、手がだせないほどの能力を隠し持っていた。
それに気づいた時の恐怖。
それでもなんとかネジを抑えこみ、
宗家に服従させようと、画策してきた。
だが、思い通りにはならなかった。

それどころか、ネジはヒアシの顔に泥を塗った。
ヒアシの許可なく、ヒナタを強引に秘密裏に妻にしたのだ。
長老との裏取引で…ヒアシの知らぬところで事は成された。
宗家の主として、それは屈辱であったし
なにより、ヒナタはネジを愛しておらず無理やり凌辱されての
婚姻であった。許せるはずがない。


ヒアシは戦争勃発に乗じてネジを殺すことを決めた。
上層部にはかり、戦争におけるネジの責務と仕事を増やした。
さらにネジと同じ所属部隊にヒナタを配属させた。
そして一族のヒナタへの護衛を一切禁じ、ヒナタを丸裸の状態にした。
護衛のないヒナタをネジが守り、何重にもかかる負担に
さすがのネジも疲労困憊していく。

 とどめに、防御能力の低いヒナタにナルトの護衛をまかせた。
ヒアシがナルトの傍にいたなら、ナルトは危険にさらされることなく、
作戦発動まで守りきることができただろう。
しかし、ヒアシはそれをしなかった。

 ヒナタにまかせ、距離を置いた。そうして、その時を待った。
ネジがヒナタを庇い、命を散らすその時を。

 血に染まる世界、憎むべき存在。
ヒアシが畏怖し、その脅威に怯え眠れなかった
その男が、娘を庇い死んだ。
一瞬、ヒアシの口元が歪んだ弧を描く。
しかし、すぐさま、甥を失った悲しみをまとい、一族に指揮する。


 ちらりと見ると、ヒナタがネジの死体に触れることも見向くこともなく、
ナルトだけに心を寄せている姿があった。
さもあろう。ヒナタはネジに幼いころから凌辱されてきた。
世間には年若いと公表こそしなかったが、望まぬ結婚まで
強いられたのだ。
ふがいない父を許せ、と苦々しい屈辱に拳が白くなるまで握りしめた。
だが、それも終わったのだ。

ヒナタを庇って死んだとあっても、当然の報いだと
ヒアシは、己と同じ気持ちだろうと、ヒナタを理解した。

それに…ヒナタには残酷なところがある。
優しすぎるとヒアシがヒナタを評し、跡継ぎに向かぬと一族に言ったのは、
詭弁だ。性根だけなら、ヒナタでも嫡子の器なのだ。
油女シノが中忍試験で対戦相手の腕を吹き飛ばした時、ヒナタは
頬を紅潮させ魅入っていた。その姿を試験会場の隠し部屋から
見ていたヒアシは、娘の本性に背筋がぞくりとしたものだ。
だから、そう、ただ、単に
ヒナタには日向一族としての戦闘能力が欠けていたのだ。

 そんな娘に、なにをみたのか…。ネジはヒナタを熱愛し、
そうして片恋に破滅したのだった。

(ネジ、お前の見ていた世界は、美しかったか?)

 私の見た世界は、残酷な世界であったぞ…

ネジの死体を白眼で確認しながら、ヒアシは暗く微笑んだ。
完全に、奴は死んだ…

だが、ヒアシは知らない。

敵の挿し木の術で絶命したその男…なぜ、一族始まって以来の天才が、
なぜ、ヒアシを恐怖におののかせた存在が、こんなにいとも簡単に死んだのか。
戦争の責務と、ヒナタを守ることだけで疲弊しきった、そうヒアシに思いこませた、
その存在が、今どこにいるのか、どこにひそんでいるのか。ヒアシは知らないのだ。



(影分身ではない、この術は、いくらオレとて、かなりのチャクラを労するな…)

岩肌に溶け込み、身をひそめ、かりそめの分身が死んだのを感じとり、
ネジは嘆息した。
影分身のように、死ねば消えるというものではない。
ネジの血肉を媒体に造られたモノなのだ。


本体は、わけあって日向の始祖の祠にある
ご神体である岩に封印されている。

(オレとしたことが、しくじったものだ…)

ネジは、己の隠された能力を確たるものにするため、戦争前夜に
日向一族の始祖が立てたという祠の前に来た。
そこには、暗号が刻まれた石碑があった。歴代の宗家でさえ
解読にはいたっていない。
だが、時が満ちたのか。先祖がえりの濃い血と能力に目覚めたネジには
それが解る。ここに記されたモノを手に入れれば、戦争でヒナタを守るために
役立つだろう。絶対に失うわけにはいかない、愛しいあの女だけは。

そう心に決めて、石版の謎を解き、示されたとおりに印を組み
ひとつひとつ術をとき、秘められたモノへと進んでいく。
だが、その最後の瞬間、光がはじけたと思うと、ネジは石碑の中に
閉じ込められていた。そして囚われた瞬間、本能的に悟った。
この、ネジだけが辿り着けた秘術は、完成し、解放されるまで、
あと数年はかかるのだと。

だが、ネジも愚かではなかった。万が一にそなえて
己の分身を用意し、祠の外に待機させていたのである。
影分身ではない、血肉を分けたその分身は、だがしかし
本物のネジより劣っていた。彼ではこの呪縛を外から解く
助けにはならない。
また、本物であるネジでも呪縛を解くことは不可能だった。

仕方なく、分身を戦争にむかわせ、ヒナタを守るように
遠くから指示した。そうして、分身はその役目を終えたのだ…


日向の始祖が仕組んだ、この秘術の罠にかかったとき、
ネジはしくじったと己を罵ったものだった。
だが、この戦争のすさまじさとヒアシの邪念を感知し、
始祖の呪縛にとらわれたのは、かえってよかったのかも
しれないと思った。

ただ…胸が痛むとしたら、それは愛する女が、
やはり己を微塵も愛していないことを
改めて思い知らされたことであった。

(この戦争が終わったら、愛していると…伝えるつもりだったのにな…)

無理やりではない、強引に奪うことをやめて、すべてを謝罪して
ヒナタに愛を請うつもりだった。
これからは、思いやりと愛で彼女を守ろうと…

( 結局、なにも変わらない、ということか……)

ヒナタへの狂恋は、ネジの良心が芽生えるたびに、
地獄の炎のようにその後悔もろとも焼き尽くす。
残酷で強烈な執着がネジを支配する。
何度、光の中を進もうと、やり直そうとしても、
それを許さない宿命にネジは苦悩した。

「ヒナタ様……」

ネジを包む鋼鉄の繭は、外界からのチャクラの干渉を許さない。
コレは、きたる脅威から、ネジを守るモノでもあるようだった。
やがて、分身を失った反動からか、呪縛に反して意識を保っていた
ネジに緩慢な眠りが訪れる。

(どうやら、呪縛が終わり、秘術が完成するまで眠るしかないようだ…)


薄れゆく意識の中、ネジは願う。
必ず自分は、すべてのものから解放される。
そうしたら…そのときは……

(愛されなくてもいい。オレがあなたを愛している。
ヒナタ様…待っていてくれ…必ずあなたを奪いに行く……)

この恋に、終わりなどないのだ。
たとえ狂恋だと、罵られようと、この想いは死なない。

薄れゆく意識の中で、ネジは愛しい少女を思い浮かべ、
愛しさのあまりに彼女を引き裂くように愛する瞬間を夢見た。

白皙の美貌に、目もくらむばかりの微笑みを浮かべたネジは
深いかりそめの眠りについたのだった。

*******************************

拙宅の黒ネジは、不死身です(=^・^=)
そして、ヒアシ目線のヒナタは残酷な娘ですが
実は、そうではありません。
ネジ(夫)を実は愛しているヒナタは、ネジの死で
己が壊れないように、とっさに自分で自分の感情を
閉じ込めてしまってるという設定です。
でも、当のネジも誤解しちゃってるという
可哀そうなMお仕置きが待ってる(おい)
薄幸の少女なのでした^^;

たぶん、Sっ気ありのネジ兄さんに捧げます
ヒナタ様をお仕置きしちゃう未来
お誕生日、早いですが、おめでとうv
また、当日にも何か捧げられるといいな♡




関連記事
スポンサーサイト
カレンダー
09 | 2017/10 | 11
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31 - - - -
リンク
カテゴリ
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。